中国のソーシャルネットワーキングサービス(SNS)が2009年に提供を開始し、「野菜泥棒」ブームを巻き起こしたオンラインゲーム「開心農場」が20日、サービスを停止した。中国メディア・中国網が20日伝えた。


 記事は、ブームになったころにの様子を振り返り「周囲の人が野菜を盗むため、そして野菜を盗まれないために不眠不休でゲームにいそしんでいた」とした。しかしオンラインゲームが雨後の筍の如く登場する中で、人びとの「開心農場」に対する感心は薄くなり、ついに一世を風靡(ふうび)したゲームが4年半で過去のものとなったと伝えた。

 「野菜泥棒」ブームはゲーム上だけにとどまらない社会現象となった。2010年にはリアルに野菜を盗んだ女が身柄を拘束されたほか、2011年12月には、豊作だった大根を無料で提供しようとした農家の畑に3万人が殺到し、大根はおろか売り物の野菜まで奪われる問題が起きた。

 最初は目新しくても、単純作業の連続でいつかは飽きてくるのがこの手のゲームの常といえば常。記事は、もっと面白いゲームがあるということで「開心農場」の終了に淡白な反応を示すユーザーの声を紹介する一方で、「友だちの野菜を盗むときのスリルはほかのゲームでは味わえない」と惜しむ声も一部で聞かれたと伝えた。(編集担当:今関忠馬)
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