荒茶生産量日本一の鹿児島で令和8年産茶の取引が始まった。鹿児島茶市場の初取引は前年を超える単価でスタート。
異常な高騰を見せた前年をさらに上回る年になるかもしれない。

▼茶価高騰のきっかけは海外の抹茶ブーム。メールや電話での問い合わせにとどまらず、海外から産地へ直接買い入れに訪れる業者も珍しくない。割を食っているのが抹茶を主戦場としてきた茶問屋だ。「海外の業者から手付金をもらった」という農家から今年の取引量を減らしたいと通告されたケースも。新規参入者の急増で従来通りの仕入れが厳しくなっている。

▼単価上昇で茶に先んじたのが、専門店で一緒に販売されることの多い海苔。有明海の不作が発端となり、22年度から4年連続で相場が高騰。値上げが続き、以前は好まれなかった色の浅い海苔もスーパーに並ぶ。

▼茶も海苔も、単価上昇は生産者の減少を食い止めた。子どもに継がせられると判断し、高騰前は諦めていた設備投資を実行した生産者も少なくない。持続可能な価格水準で市場が落ち着くまで、メーカーは我慢の時が続く。


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