◆第56回日本少年野球選手権大会 東北中央支部予選 ▽準々決勝 宮城仙北ボーイズ7―0宮城栗原ボーイズ=6回コールド= ▽準決勝 宮城仙北ボーイズ11―1宮城仙北中央ボーイズ=4回コールド=(6月8日・仙台市民球場)

 夏の全国大会・エイジェックカップ第56回選手権大会(8月2~7日・大阪シティ信用金庫スタジアムほか)の東北中央支部予選・東北南支部予選が7日開幕した。昨年、東北初の全国制覇を成し遂げた宮城仙北ボーイズが決勝進出。

3年連続の出場に王手をかけ、14日の決勝で2年ぶり出場を目指す宮城仙南ボーイズと対戦。東北南支部では2年連続出場を目指す白河ボーイズが決勝進出。15日に初出場が懸かる山形ボーイズと激突する。

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 宮城仙北は、下級生主体の弟チーム・宮城仙北中央に先輩の意地を見せ、4回コールド勝ち。西舘稟翔主将(3年)は「持っている力を出し切って勝てた」と笑顔で振り返った。

 3回無死一、二塁で2番・鈴木爵磨遊撃手(3年)が内角の直球を捉えて右越え2点適時三塁打で先制。「いい当たりでうれしかった」と口火を切ると、5連打と打線がつながり打者一巡の猛攻で8―0と突き放した。4回も四死球と単打で好機を広げて最後は押し出し四球でゲームセット。2安打の相手に対し、13安打と力の差を見せつけての勝利だった。

 3月の福島メセナカップ大会では準々決勝で対戦し、3―4で敗北。西舘主将は「あの屈辱があったから心に火がついた」と話し合いを重ね、毎日1500本近く振り込むなど心も体も鍛え直してきた。急成長を遂げた選手に田中伸次監督(68)も「ここまで急上昇した代は初。

自信がついて粘りが出てきた」と評価。決勝の相手は5月の関東ボーイズリーグ大会準優勝の宮城仙南。西舘主将は「空回りせず、負けない自信をぶつけて絶対に優勝する」と誓った。

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