◆日本生命セ・パ交流戦 2025 オリックス2×―1巨人=延長11回=(14日・京セラドーム大阪)

 田中瑛斗は己の武器を信じて投げ込んだ。打球が打ち上がると小さくうなずき、ベンチ前で脱帽して待ち構えたグリフィンに肩をたたかれた。

同点の8回。グリフィンが無死一、二塁のピンチをつくった場面でマウンドへ。まずは太田をシュートで遊ゴロ併殺。森を申告敬遠で歩かせ、最後は杉本を再びシュートで二飛に打ち取る火消しを見せた。

 投じた8球は全て宝刀シュート。「打たれないと思って、強い気持ちを持って投げています」と語るように、しびれる場面でも強気に攻めた。

 これで2試合連続無失点で今季15ホールド目。「任されたところでゼロを刻んで頑張りたい」という右腕は、どんな修羅場でも自分を信じてチームの危機を救う。

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