◆米大リーグ オリオールズ6―5エンゼルス(14日、米メリーランド州ボルティモア=オリオールパークアットカムデンヤーズ)

 オリオールズの菅野智之投手は14日(日本時間15日)、本拠地でのエンゼルス戦に先発。4回2/3を投げて6被安打3失点、4回2死満塁で救援を仰ぎ、勝敗はつかなかった。

防御率は3・38。

 菅野は初回、トラウトに左翼ポール直撃の先制2ランを浴びたが、5回無死一、二塁の第3打席は、内角高めの94マイルの直球で見逃し三振を奪うなど、見応えある初対決となった。試合はオリオールズが6―5で逃げ切り、同カードを勝ち越した。

 登板後の主な質疑応答は以下の通り。

 ―今日は制球が普段より、シャープではなかったようだが。

 「細かいズレはありますけど、長いシーズンを戦っていたらこういう日もある。僕自身、心配はないですけど、ブルペンに負担を掛けてしまって申し訳ないです」

 ―対トラウト。初対決の印象は。

 「今年は、あんまり打ってないみたいで、(スカウティング)レポートも状態は良くないってことだったけど、あそこ(内角)のボールを(ファウルに)切れずにホームラン打てるっていうのは、やっぱりさすがだなって思いました」

 ―3打席目、フルカウントから直球でインコースを攻めた。

 「逆球ですね。トラウト云々より、(初回)ヨーイドンで四球を出したところを反省しないといけない。5イニング目(先頭の内野安打)も、1ボール2ストライクから、もう1個ボール球を投げれたと思うし、そういう詰めの甘さが最後に勝負を分けたという気がします」

 ―ボルティモアは米国でも猛暑で有名。

暑さ対策は。

 「日本の夏の方が確実に暑いと思う。ただ、こっちは、急に気温が上がったり、下がったり、日本にはない急激な変化がある。普段の体調管理は気をつけてないといけない」

 ―細かいズレとは。

 「ワインドアップからはある程度、思ったところに投げれて、いい感じがしたけど、セットポジションで細かいコントロールがつかなくて、抜け球が多くなったり、引っ掛けたりした。本当にガチンと捉えられたのは、トラウトのホームランと何本かだけで、あとはゴロのコースヒットという感じ。でも、前回の登板も含めて、いいところに飛んでしまっている感じがする。現実を受け止めて、何か僕に原因があるはずなので、もう1回見つめ直してやっていければと思います」

 ―NYで松井秀喜さんの野球教室があり、松井氏は「自分が35歳の時は膝が壊れていたが、35歳でここまでやれるのはすごい」と評価されていた。

 「もうすごく嬉しいです。どっか、壊れないように頑張ります」

 ―MLBが日本人選手のマンホールを製作して、各選手の地元に設置されるそうだが。

 「いろいろ僕の背景を想像して描いて下さったのかなっていうふうに思うんで。日本中を見渡しても、自分のマンホールがある人は多分いないと思う。

すごく光栄なことですし、嬉しいです。(相模原市に帰ったら)必ず見に行きます」

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