◆日本生命セ・パ交流戦 2025 オリックス8―3巨人(15日・京セラドーム大阪)

 巨人が逆転負けでオリックスに3タテを食らい、交流戦では15、16年のソフトバンク戦以来9年ぶりとなる2年連続同一カード3連敗を喫した。4回に丸の適時打で先制したが、先発の戸郷翔征投手(25)が5回に一挙5失点でKOされた。

投打がかみ合わず、5月20日以来の勝率5割に逆戻り。阿部慎之助監督(46)は「我慢して待つ。もう一回リスタートのつもりで」と強調した。17日から本拠地で日本ハム、西武との6連戦に臨む。

 またもや勝利には届かなかった。中盤にビッグイニングをつくられ、逆転負け。オリックス戦は1リーグ時代の1949年(当時阪急)に並ぶワーストタイ、昨季から6連敗となった。阿部監督は無念さをかみ殺し、試合を総括した。

 「なかなかかみ合わないっていうね。連敗の中だと、しょうがない。かみ合うのを我慢して待つ。こういう時は長いシーズンやってればあるし、ピッチャーが抑えれば野手が打てないとか、野手が打ってもピッチャーが打たれちゃうとか。

辛抱してやっていくしかない」

 4回に丸の適時打で先制したが、先発・戸郷が5回に6安打を浴び一挙5失点。計12安打の打線は7回にも2点を挙げ意地を見せた。しかし、救援の山田、平内が得点を奪われており計8失点。カード初戦も中盤までに最大5点のビハインドを背負い黒星。2戦目は投手陣が奮闘も打線が振るわず1―2でサヨナラ負け。指揮官が振り返ったように投打がかみ合わない3連戦だった。

 なかなかビジターで勝てない。今季ここまで、ホームの19勝9敗とは対照的に12勝22敗2分け。ホームの平均3・4得点の一方でビジターでは同2・6点。平均失点はホーム2・6、ビジター3・5の数字があぶり出される。もちろんホームでは地の利を生かせる部分もあるだろうが、リーグVの昨季はビジター38勝29敗4分けで貯金はホームと同数の9。まずは「内弁慶」を解消したい。

 この日の敗戦で貯金が消滅。5月20日以来の勝率5割となったが、セ・リーグ全チームが敗れ、上位との差が広がらなかったことを前向きに捉えたい。17日からは勝率6割9分2厘の本拠地・東京Dで日本ハム、西武との6連戦。2チームとも好調だが、指揮官は「もう一回リスタートのつもりで、切り替えて頑張ります」。再び一丸となり、パの上位相手に白星をもぎ取る。(田中 哲)

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