好調な日本ハム、西武との交流戦最終盤の6連戦。両チームとも投手陣は質量ともに豊富。

だが、巨人だってローテーションは盤石。ロースコアのゲームになるだろう。

 巨人は今、本調子とは言えない。打ち合いになったら日本ハムの方が破壊力は上。ましてや東京Dでのゲームだ。ただし6連戦はDHがない。だからこそ、最も避けたいのは守りの破綻。若手を使うのも今後を見据えた立派な方針だが、この6試合は、オーソドックスに坂本を含めた経験ある選手の守備力と底力に期待したい。堅実に守りを固めて、最大の強みである8、9回の投手につないでいきたい。

 日本ハムの弱みをあえて探すなら、一塁・野村、三塁・清宮幸の守りだろう。レイエスが一塁に入るならなおさらだ。投手陣をなかなか打ち崩せないと思ったら、セーフティーバントなどの揺さぶりも有効になってくる。

 西武は日本ハムより破壊力では劣っても、いやらしい打撃をする滝沢あたりをしっかりとマークして、つなぎを分断する必要がある。

 簡単な試合はきっとない。たとえ身を切らしても、骨を断つ、そんな戦いをするしかない。(スポーツ報知評論家・高木 豊)

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