◆米大リーグ ドジャース7―10ツインズ(22日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・大谷翔平投手(31)が22日(日本時間23日)、本拠地・ツインズ戦に「2番・DH」で先発出場し、前日から2打席目まで5打席連続三振を喫したが、5―10の9回2死三塁からは一矢報いる日本人初の4試合連発となる36号アーチを放った。登板翌日の試合では初アーチとなったがチームは敗れ、連勝とはならなかった。
大谷は、初対戦となったツインズ先発のウッズリチャードソンに対し、初回1死の第1打席は3球続いたストレートで空振り三振。最後は内角高め、見逃せばボール球の96・1マイル(約154・7キロ)直球にバットが空を切り、3回2死一塁の第2打席は外角94マイル(約151・3キロ)直球で見逃し三振。前日から5打席連続三振となり、昨年7月に記録した自己ワーストの6打席連続三振に迫っていた。
前日21日(同22日)の同戦では、「2番・投手兼DH」と今季6度目のリアル二刀流で先発出場し、投げては今季最多の46球で3回4安打1失点3奪三振。初回にバクストンに先頭打者アーチを浴びたが、その裏には3戦連発の35号逆転2ラン。初回に被弾するも自ら“やり返し弾”を放ったのはメジャー史上初のことだった。試合後には「ここ数日、(球の)見え方がいいなというのが一番。(1番から2番になった)打順含めて関係なく、それが少しずつ良くなっている」と話していた。
先発の山本由伸投手は、後半戦初登板は5回101球を投げて5安打3失点(自責1)、8奪三振の内容も9勝目はお預けとなった。両軍無得点の2回、先頭コレアを迎え、場内からの大ブーイングに包まれる中、不運なボテボテ三塁内野安打で出塁を許した。続くフランスには四球。ウォールナーの右飛で1死一、三塁にすると、ルイスの三塁へのゴロを三塁・ロハスが失策し、先制を許した。
0―3の4回に連続四球で無死一、二塁のチャンスを作ると、パヘスが左翼へ会心の同点3ランを放ち、試合を振り出しに戻した。だが、6回には2番手カスペリアスが先頭コレアに四球を与えると、二塁打と四球で無死満塁の大ピンチ。ルイスにはストレートの四球で勝ち越しの押し出しを許すと、“異変”。右の太もも裏を気にしてベンチに手招きすると、緊急降板となった。この日昇格したばかりの3番手ディアスが急遽マウンドに上がり、2点を失い、3―6とリードを広げられた。
6回裏には金慧成の2点適時打で1点差に迫ったが、7回には、4番手クラインが1死から3連続四球で満塁とすると、5番手エンリケスが平凡な投手ゴロを右翼フェンスにまで届く大暴騰で走者一掃。再び3点を失い、4―9とリードが広がった。