◆第107回全国高校野球選手権長崎大会 ▽準決勝 九州文化学園5-4長崎日大=延長10回タイブレーク=(25日・県営)

 元巨人投手の香田勲男監督(60)率いる九州文化学園が、春夏通じて初の甲子園出場に王手をかけた。

 強敵・長崎日大に延長10回タイブレーク勝ちで接戦を制した。

香田監督は「子供たちが、最後の最後まであきらめない粘り強さを発揮してくれました」とナインを称賛。27日の決勝では夏の長崎3連覇を目指す創成館と激突する。「今までやってきたことを、そのまま継続して臨みたい」と静かに闘志を燃やした。

 ▼九州文化学園が快進撃 九州文化学園は新チーム結成後、公式戦わずか1勝(昨秋)。今大会もノーシードながら、2回戦で第8シードの大村工、準々決勝では昨秋&今春の県大会優勝校で第1シード、V候補筆頭の海星、準決勝では第4シードの長崎日大に延長10回タイブレークで勝利。海星、長崎日大にはともに夏の大会未勝利だった。5試合中、シード校を3校倒しての決勝進出となった。

 1951年男女共学校として設立。1953年に初参加。その後56年に女子校に移行。2006年再び共学になり、09年に復活。14年のベスト4を上回る学校最高成績。

23年に廃部になった女子バレーボールチームは、全国でも屈指の強豪だった。

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