◆第107回全国高校野球選手権京都大会▽準決勝 鳥羽8X-7京都外大西(25日・わかさスタジアム京都)

 公立校で唯一4強に入った鳥羽の4番・横谷乙樹一塁手(3年)が3点を追う9回2死満塁でフルカウントから低めの直球を捉え、右翼席へ逆転サヨナラ満塁本塁打を放ち、劇的勝利を飾った。涙を流し喜ぶナインと抱き合い「決めるしかないと思っていた。

絶対打つと。打った瞬間いったなと。打てて良かった」と、4番の一振りで決勝進出を決めた。松下浩司監督は「つないだ選手も、打った横谷も頼もしい。ホームランとは思わなかった」と涙を流した。

 京都外大西は、毎回走者を出し、犠打で進塁を徹底。13安打に9つの犠打で7得点を挙げたが、最後はまさかの逆転負け。ノーシードから龍谷大平安を倒すなど、快進撃で準決勝まできたが、甲子園への道は絶たれた。上羽功晃監督は「全部おれの責任。選手はこれ以上ないくらい頑張った。生徒は自分を責めないでほしい。よくやってくれた」と、悔し涙を流す選手らをたたえた。

 決勝は27日(わかさスタジアム京都)、昨夏甲子園覇者の京都国際と鳥羽で行われる。

編集部おすすめ