第107回全国高校野球選手権大会(8月5日から18日間・甲子園)に出場する南北海道代表・北海と北北海道代表・旭川志峯が24日、登録メンバー20人を発表した。2年ぶりに出場する北海は南大会から2人の背番号が変更になり、草開道登(くさびらき・みちと)三塁手が「15」から「5」に昇格。

堅守の2年生がホットコーナーを固める。3年ぶり出場の旭川志峯は4人の背番号が変わり、中村寧央一塁手(2年)が「19」から「3」となった。

 北海・草開が、観客として何度も足を運んだ聖地にレギュラーとして舞い戻る。母の実家が大阪で、野球を始めた頃から毎年のように夏の甲子園を観戦。昨夏もお盆休みに3回戦の明徳義塾―関東一戦を観戦しており「来年ここに来るぞと思って見ていたけれど、本当に立てるとなると感慨深い。一ケタ背番号でもやることは変わらず一生懸命やるだけ」と気を引き締めた。

 全道大会準優勝の昨秋は背番号5。今年4月に右肩を亜脱臼した影響もあり今夏の地区予選、南大会は「15」だったが、午前5時半に起床する“朝活”を始めたことで復調のきっかけをつかんだ。「朝練をやるようになって、前日にできなかったことや苦手なことに向き合うことができるようになった」。地区代表決定戦からスタメンに定着。南大会は全試合「5番・三塁」でフル出場した。

 打撃ではクリーンアップを任されてきたが、持ち味は「守備」と断言する。

札幌真駒内シニアの先輩でもある佐藤瞭磨主将(3年)が「シニアのとき、ヤバいやつが入ってきたと思いました。当時から守備がめちゃくちゃうまかった」と言うように、南大会は無失策で優勝に貢献した。

 大会開幕まで10日あまり。試合には大阪に住む祖父母や単身赴任中の父ら、家族が甲子園に集結する予定だ。「技術のレベルアップはそこまでできないと思うので、気持ち的な部分とかちょっとした調整をしていきたい」。昨年までスタンドから眺めていたグラウンド。聖地の土を踏む日が刻一刻と近づいている。

(島山 知房)

編集部おすすめ