◆第107回全国高校野球選手権石川大会 ▽準決勝 金沢3x―2星稜=延長10回タイブレーク=(25日・石川県立)

 2年ぶりの夏甲子園を目指していた星稜は、延長10回タイブレークの末、2―3で金沢に敗れ、決勝進出を逃した。最速149キロのエース右腕、道本想(3年)は8回2/3を8安打、1失点と力投していたが、9回にふくらはぎをつって無念の降板。

右腕、戸田慶星(3年)がリリーフしたが、2―2の延長10回2死満塁から押し出し四球でサヨナラ負けを喫した。山下智将監督は「道本も戸田も良かった。精一杯、やるべきことはやったが、相手の方が強かった。勝たせてあげられず、悔しいです」と肩を落とした。

 道本は準々決勝で途中登板し、自己最速の149キロをマーク。コンディションに不安もあったが、この日は140キロ前後のストレートを軸に気迫の投球を見せた。高校卒業後は、大学に進学する予定。道本は「後輩にはもっと練習して、強いチームを作って欲しい。今後はプロを目指し、チームメートから信頼される投手になりたい」と前を向いた。(中田 康博)

編集部おすすめ