労組・日本プロ野球選手会(会沢翼会長=広島=)は23日、大阪市内で臨時大会を開催。12球団41人が出席し、審判のリクエスト制度の誹謗(ひぼう)中傷防止策や暑さ対策について議論が行われた。

 会沢会長は微妙な判定が下された際に審判に対する中傷の声が上がる点を懸念。「アンケートも採っていろいろな意見があったので。一番はリクエスト制度ですよね。審判を守るためにも違う機関を入れたほうがいいという意見もあった」と明かした。

 MLBや韓国KBOでは別の機関が映像で微妙な判定を確認しており、「メジャーや韓国もやっている。プロ野球はレベルが高いのに、第三者を入れてないのはちょっと恥ずかしいことではないのかという話も出ました。それで質が落ちるんじゃないかという話も出ましたし、審判さんを誹謗中傷じゃないですけど、守るためにも野球の質を上げるためにも今後とも協議して訴えていければと思ってます」とし、第三者機関を入れるリクエスト制度の見直しを提案した。

 また、SNSなどを利用した誹謗中傷に対してSNSを網羅的にモニタリングできる自動検出システムを日本野球機構(NPB)と共同で導入できるように働きかけていくことも決まった。

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