巨人の育成ドラフト4位・吹田志道投手が25日、母校・弘前学院聖愛が第107回全国高校野球選手権大会(8月5日開幕・甲子園)へ4年ぶり3度目の出場を決めたことを喜んだ。24日の八戸学院光星との青森決勝は、練習の合間を縫ってテレビ観戦。
昨夏の青森決勝では、青森山田に3―4で逆転負け。自身は先発で6回途中4失点で降板し、チームは2点を追う9回2死一、三塁で左翼線への打球がフェンスの隙間に挟まってエンタイトル二塁打となり、一塁走者の生還が認められない不運もあって1点差で敗れた。
不運の敗退から1年。今夏の決勝では、昨年の決勝で吹田の後に2番手で登板した1学年下の左腕・芹川が先発。7回途中3失点と試合を作り、2点差の9回に5点を奪う逆転勝ちを呼び込んだ。大会期間中、吹田は後輩左腕に「最後まで諦めるな」と激励のメッセージを送っていたと明かし、「頑張ってくれたので、甲子園に行くことができたのかなと思います」。昨夏の悔しさを晴らしてくれた、後輩たちの頑張りに感謝した。
プロ1年目の今季、ここまで3軍で12試合に登板して0勝1敗、防御率3・63。「僕も(青森出身者として)恥じないように頑張ります!」。
◆吹田 志道(ふきた・しどう)2007年2月21日、青森・大鰐町生まれ。18歳。小学3年から野球を始め、弘前学院聖愛中から弘前学院聖愛に進学。昨夏の青森大会ではエースとして準優勝に貢献。24年育成ドラフト4位で巨人入団。名前の由来は「一つの道を志してほしい」という願いから。188センチ、84キロ。右投右打。背番号030。