◆第107回全国高校野球選手権西東京大会 ▽準々決勝 八王子8-6早大学院(25日・神宮)
第2シードの八王子が初回5点のビハインドから14安打8得点で早大学院に逆転勝ち。準決勝進出を決めた。
5打数3安打2打点の大暴れ。試合後の伊藤は仲間を思い、感無量の表情を浮かべた。
「主将の新井(唯斗)と副将の2人がチームの中心で動いてくれて、恩返しがしたかった。入学当初から仲の良いチームだったが、裏目に出て練習中にダラけてしまうこともあった。いっぱいケンカして、口をきかない時期もあったが、この3人が『このままじゃダメだ』と言ってくれた。このチームで長く野球がやりたいので、1本打ちたかった」
初回に5点を失う劣勢にも「このままじゃ終わんねえぞ!」とナインの心は折れなかった。次戦はセミファイナル。伊藤は「勝てたのはうれしいが、試合内容が良くない。帰って練習して、次の試合に備えたい」と勝ってカブトの緒を締めた。