◆米大リーグ レッドソックス―ドジャース(25日、米マサチューセッツ州ボストン=フェンウェイパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が25日(日本時間26日)、敵地・レッドソックス戦に「1番・DH」で先発出場。 3―2の5回1死で迎えた3打席目は、87・1マイル(約140・2キロ)の外角スライダーを冷静に見極めて四球を選んだ。

直後の2番・スミスの“グリモン直撃”のシングルヒットでは快足を飛ばして三塁を陥れた。

 相手先発ベロは23、24年と2年連続で2ケタ勝利を挙げた26歳右腕。今季18試合目の登板で、試合前の時点では17試合で6勝4敗、防御率3・23をマークしていた。ベッツが個人的な事情で欠場のため、5試合ぶりに1番に戻った大谷はこの日までリーグトップの37本塁打。球団新となる6試合連続本塁打に期待がかかる。初回先頭の第1打席は空振り三振だった。1―0の3回1死で迎えた第2打席は95・4マイル(約153・5キロ)の直球にバットを折られながらも右前に運んだ。すると後続が続き、スミスとフリーマンが連続安打でつなぐと、1死満塁からT・ヘルナンデスの押し出し四球で追加点のホームを踏んだ。

 大谷は23日(同24日)の本拠地・ツインズ戦では「2番・DH」で先発出場し、19年のマンシーらに並ぶ球団最長タイの5試合連続弾となる37号ソロ。両軍無得点で迎えた初回1死の第1打席にパダックのカーブを強振すると、打球速度110・3マイル(約177・5キロ)、角度34度で中堅左に飛び込んだ。1点を追う9回には2死一塁から申告敬遠されると、2死満塁からフリーマンの2点適時打で二塁からサヨナラのホームに生還した。

 メジャー最長記録の8試合連続本塁打も見えてきた。

大谷の試合前時点の5戦連発の着弾は、いずれも中堅から左翼の逆方向。この日から試合が行われるレッドソックスの本拠地・フェンウェイパークの左翼にそびえ立つ「グリーンモンスター」は本塁から310フィート(約94・5メートル)と距離は近いが、高さ11・3メートルと越えていくのは至難の業。大谷はエンゼルス時代の21年5月14日(同15日)に一度だけ攻略し、「(打球が)有名なところに打てたのはすごいよかった。ずっと見ていた球場。うれしいです」と話すなど、思い出の場所でもあった。

 この日の試合前には、グリーンモンスターの前でキャッチボール。23年WBCで共闘したレッドソックス・吉田正尚外野手(32)とも交流し、吉田は打撃練習の打球から大谷を“護衛”するようにレフトで守備練習を行っていた。

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