◆米大リーグ レッドソックス―ドジャース(25日、米マサチューセッツ州ボストン=フェンウェイパーク)

 レッドソックスの本拠地、フェンウェイパーク名物の「グリーンモンスター」が両軍に対して威力を発揮した。

 ド軍3点リードの3回。

レッドソックス先頭のウォンが放った左翼への当たりは打球速度100・4マイル(約161・6キロ)、打球角度25度、飛距離352フィート(約107・3メートル)で高さ11・3メートルの巨大フェンス上部を直撃。米データサイト「ベースボール・サバント」によると、ドジャースタジアムなど全30球場のうち23球場でホームランになる打球だったが、フェンス直撃の二塁打となった。

 フェンウェイパークは1912年に開場した現存するメジャー最古の球場。市街地にあり、後方に道路があるため左翼が極端に狭く、本塁から左翼までは約94・5メートルしかない。1934年に本塁打頻発を防ぐ意味で高さ11・3メートルのフェンスが設置され、47年から緑一色に塗られたことから「グリーンモンスター」と呼ばれるようになった。今季からのレッドソックスのシティーコネクトユニホームはグリーンモンスターがモチーフになっている。

 レ軍は続くデュランの右前適時打で1点を返すと、ブレグマンの打球も「グリーンモンスター」上部を直撃する適時二塁打に。この回2得点で1点差に迫った。ドジャースは5回。1死一塁からスミスがグリーンモンスター直撃の単打。同サイトによると、ドジャースタジアムなど21球場なら本塁打だった打球だが、後続が倒れ、追加点とはならなかった。

 この日まで球団タイ記録の5戦連発中の大谷は、エンゼルス時代の21年5月14日(同15日)に一度だけグリーンモンスター越えの一発を放ち「(打球が)有名なところに打てたのはすごいよかった。

ずっと見ていた球場。うれしいです」と話していた。

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