◆パ・リーグ ソフトバンク5―4西武(20日・みずほペイペイドーム)

 直球がキレキレだった。ソフトバンク・上沢が7回2失点で9勝目を挙げた。

「今年の中で一番調子が良かった」と、同点の7回1死満塁を連続Kで切り抜け12奪三振。マウンドで思い切りほえた。これまでは7三振が最多の打たせて取るスタイルだったが、力でねじ伏せた。

 ぶっつけ本番のフォーム修正でストレートの走りが良くなった。「昨日、メディシンボールを使って壁に投げていたときに、こうやって投げてみようかな」と、軸足の右足を今までより曲げて、より下半身の力を使う投げ方に変えた。「この感覚をしっかり継続したい」と確かな手応えをつかんだ。

 日本ハム時代の21年以来、3度目の2ケタ勝利に王手。チームではすでに大関、有原、モイネロが到達しており、球団では05年の杉内、斉藤、和田、新垣以来の10勝カルテット誕生が目前だ。「そこは最低限クリアしたい数字」と米球界からの逆輸入右腕。チームは貯金を今季最多の30とし、最短で22日にVマジック27が点灯する。(島尾 浩一郎)

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