第10回紫苑ステークス・G2(3着までに秋華賞の優先出走権)は9月7日、中山競馬場の芝2000メートルで行われる。

 G1に手が届きそうな素材のリンクスティップ(牝3歳、栗東・西村真幸厩舎、父キタサンブラック)が主役候補。

前走のオークスは良発表も雨の影響が残る緩い馬場で伸びを欠いて5着だったが、真骨頂は2走前の桜花賞。得意ではない馬場に加えてスタートで立ち遅れて最後方になるロスがありながら3着に追い上げた。きれいに芝が生えそろった開幕週で、スタートさえうまく出られれば能力全開を期待できる。

 ジョスラン(牝3歳、美浦・鹿戸雄一厩舎、父エピファネイア)は、21年の年度代表馬エフフォーリアの全妹という厩舎ゆかりの良血。前走のカーネーションCを危なげなく押し切って完勝。兄が皐月賞を制した中山2000メートルで重賞初制覇を目指す。

 重賞で3着2回のエストゥペンダ(牝3歳、美浦・高柳瑞樹厩舎、父サートゥルナーリア)も決め手は遜色がない。春は惜しいレースが続いたが、前走の中郷特別は古馬初対戦を物ともせず3馬身差の圧勝。開幕週の馬場や中2週を克服できれば首位争いに加わってきてもいい。

 新馬戦でのちの重賞馬ショウナンザナドゥを負かしているダノンフェアレディ(牝3歳、栗東・橋口慎介厩舎、父キズナ)や、阪神JFで3着に好走したテリオスララ(牝3歳、美浦・田島俊明厩舎、父シスキン)も上位圏内。

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