◆JERAセ・リーグ 広島0―1DeNA=6回表2死一、二塁降雨コールドゲーム=(4日・マツダスタジアム)

 広島は、雨に泣く形でDeNAに痛い1敗を喫した。CSを争う相手にカード負け越しで、3位まで再び2ゲーム差に広がった。

 台風15号の接近で試合前から雨が降る悪コンディションだった。先発・高は、3回に2四球などで2死一、二塁のピンチを招き、一度目の中断。52分後の再開直後に桑原に適時打を浴び、これが決勝点に。試合は2度、計1時間26分の中断の末に0―1の6回表2死一、二塁の場面でコールドゲームとなった。

 6回表の2度目の中断時、2番手・ハーンがマウンドに上がっていたが、投球前に試合終了。高は5回2/3でプロ初完投が記録されたが、1失点でプロ初黒星を喫した。以下は新井貴浩監督の試合後の主な一問一答。

 ―先発・高投手は難しい登板となった。

 「長いこと中断して、難しいところはあったけどね。グラウンドコンディションが悪い中で、よく投げてくれたと思います」

 ―打線について。

 「今日は相手の投手、平良君がすごく良かった。低めに集めていたし、特にスライダーが良かったので、なかなか難しいなとは見ていました」

 ―特に右打者がスライダーに苦戦していた印象。

 「まだ映像をチェックしていないけど、真っすぐに見えていたんじゃないかな。それくらいスライダーのキレというのは良かったように見えました」

 ―その中で1点を追う3回は佐々木選手が先頭安打でチャンスメイク。

 「難しい球だったけど、踏み込んでしっかり振り切っているから、あそこ(中前)に落ちるんだと思います」

 ―佐々木選手はその後に二塁に進んだが、中村奨選手が空振りした際に飛び出してタッチアウト。痛い走塁ミスだった。

 「1本で何とか。(本塁に)返ろうという気持ちは分かるんだけど、グラウンドコンディションもあるからね。一つ、一歩引いて冷静に。また次からやってもらいたい。バントのケースもそうだけど、ランナー二塁で大きく曲がる変化球というのは往々にして、ああなりがちだから。またそこは練習してやってもらいたいなと思います」

 ―天候によるものだが、6回で試合終了。悔しさの残る敗戦。

 「もちろん悔しいけど、天気が良くないことは分かっていたので、相手も同じ条件でやっているので、そこはね」

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