パ・リーグ ソフトバンク8―0オリックス(4日・みずほペイペイドーム)

 動揺したスキを見逃さなかった。初回2死一、三塁、ソフトバンク・栗原が右翼席へ先制6号3ランをたたき込んだ。

2死二塁で田嶋が投ゴロを失策した直後、内角高めのストレートを打ち砕いた。8月29日に右脇腹痛から2か月ぶりに復帰後初、67日ぶりの一発。「最高の結果になって良かった」と喜んだ。

 2位の日本ハムも勝ったためマジック点灯はお預けとなったが、2ゲーム差をキープ。5日の楽天戦で勝つか引き分け、日本ハムが負ければM18となる。8月19日に今宮が1軍に戻り、10日遅れで栗原が復帰した。小久保監督からは9月月間MVP獲得の発破をかけられていた。「お前の力が優勝に必要と言ってもらえた。やってやるという気持ちを強く持てました」と、復帰6試合で打率4割9厘(22打数9安打)の活躍だ。

 チームはオリックス戦に本拠地で13連勝(1分けを挟む)。昨年4月25日に球場名を「みずほPayPayドーム」に名称変更してからは負け知らずだ。お得意様相手に残り22試合でホーム5試合(京セラDで3試合)が控えている。

左脇腹の違和感で近藤は5試合連続欠場となったが、栗原ら役者がそろってきた。リーグ連覇へ勢いが加速する一方だ。(島尾 浩一郎)

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