◆米大リーグ オリオールズ2x―1ドジャース(5日、米メリーランド州ボルティモア=オリオールパーク)

 オリオールズの21歳新人S・バサロ捕手が、本拠地でのドジャース戦で1―1で迎えた9回2死、自身初のサヨナラアーチを放って、同カード初戦白星を決めた。打った瞬間、「手応えがあった」とバットを放り投げると確信歩き。

433フィート(132メートル)の超特大アーチが右中間スタンドに消えると一塁側味方ベンチに向かって何度も吠えた。

 8月17日に、21歳と4日という今季のメジャー最年少としてデビュー。5日後には、8年総額6700万ドル(約98億円)の契約延長を結んだ。8月30日のジャイアンツ戦で初本塁打。この日は、左腕からサヨナラ弾。球団の期待に応え「ベストのスイングを心掛けていた。左の速球派から、本拠地での初めてのホームランが打てて嬉しい」と笑顔が弾けた。

 マスクをかぶっては、先発・クレーマーが右前腕の違和感で負傷退場後、5人の中継ぎによる継投をリード。ド軍打線をフリーマンのソロ本塁打による1失点に抑えた。対・大谷は、5回に無死一塁から遊ゴロ併殺を奪うなど、3打席無安打1四球と快音を封じ込め、「彼はいい打者だ。対戦する時は、注意を払わなきゃいけない。真ん中から下には投げてはいけない。

打たれてしまう。慎重にリードした。(打者として)特別なことはされずに済んだ」と納得の表情だ。

 投手・大谷とは1打席対戦。カットボール2球で追い込まれた後、100マイル超えの直球をファウルで凌ぐも、最後はスライダーで空振り三振。「4回途中まですごくいいピッチングをされてしまった。1人の人間の中に2人の選手がいるようだ。彼はハードな球を投げていた。しっかりボールを見極めて自分のスイングをしなければならない」と振り返った。

 21歳のホープにとっても、大谷との対戦は大きな啓示になったようだ。

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