◆米大リーグ オリオールズ2x―1ドジャース(5日、米メリーランド州ボルティモア=オリオールパーク)

 ア・リーグ東地区最下位のオリオールズが5日(日本時間6日)、本拠地でのナ・リーグ西地区1位のドジャースとの3連戦で白星発進した。予告先発のグラスノーが背中の張りで登板回避。

代わって緊急先発した大谷翔平投手には、3回2/3を無得点に封じられたが、5回にダブルスチールを成功させて誘い出した暴投で先制。6回に同点にされたが、9回2死から、メジャー最年少のバサロがサヨナラ本塁打で決着をつけた。

 この日は、試合前3時間半前に、大谷の緊急先発が発覚。先発オーダーを組み換え、スコアラーら分析班が即席で大谷対策を講じた。マンソリーニ監督代行は、「我々の打者は、素晴らしい仕事をしたと思う。2回を終えて、球数が35球ほど(実際は37球)。球数を投げさせた。あのような投手には、それこそが大事になる。私は、彼は今、プレーオフでの登板を念頭に、その準備をしているところだと想像している。彼はまだできることに限りがあると思うけれど、球数を投げさせて、得点圏にも数度、走者を進めることにより、彼に、勝負球を投げさせた。若い選手が多い我々がきょう達成したことは、全てポジティブにみえるし、とても誇りに思う」と、大谷撃ちこそできなかったものの、そのアプローチに満足そうだ。

 「トミー・ジョン手術から復帰の過程で、ボール自体は少し(精度が)劣るという考えが少しあったけれど、彼はその例には当てはまらないようだ。

きょうの直球は、えげつなかったし、全ての変化球もえげつなかった。ユニコーンが(マウンドに)いた」と、手術明けの大谷が、ほぼ”完全復活”という見方を示した。

 打者・大谷に対しては、2番手で登板した元西武のエンスが5回無死一塁で遊ゴロ併殺に打ち取るなど、1三振を含む、3打数無安打1四球と黙らせた。

 オ軍は前回カードでパドレスに敵地で3連戦をスイープし、これで4連勝。チームはプレーオフ出場の芽がほぼ消滅しているが、ポストシーズン争いに絡む”上位いじめ”を続けている。

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