パ・リーグ オリックス―日本ハム(6日・京セラドーム大阪)

 災害救助犬のアッシュ(雌、オーストラリアン・シェパード、7歳)と、災害救助犬訓練士の中野汀彩(なぎさ)さんが、大阪の街を明るくすることに貢献した地元のヒーローが始球式を行う「なにわのHERO特別始球式」に登板した。

 この日はアッシュがマウンドに立ち、中野さんは捕手役。

「ワン!」とほえたアッシュがボールをくわえてホームに駆け出し、見事に“ストライク”投球を届けた。中野さんは「もうかなり私の方が緊張していて、この子(アッシュ)も多分すごく緊張していて。最後ボールが滑っちゃったのが悔しかったけど、でもすごく頑張ってくれたと思います」と愛犬の頭をなでた。

 大阪府交野市在住のアッシュと中野さんは、6月にトルコで開催された「FCI 災害救助犬チームワールドチャンピオンシップ」の「がれき捜索部門」で日本代表チームの一員として優勝。昨年1月の能登半島地震の災害現場でも活動し、行方不明者を捜索した。「かけがえのない存在で、自分の中では家族以上の感覚に近い。(災害現場では)早く生存されている方を発見することが大事だと思うので、とにかく早く見つける練習をさらに積んでいきたい」と意気込んだ。

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