西武・鳥越裕介ヘッドコーチが6日、ロッテ戦(ベルーナドーム)前に球場最寄り駅の西武球場前駅で行われた「ライオンズピンクリボンキャンペーン2025」のイベントに参加した。

 2008年に夫人を乳がんで亡くした同コーチは「自分と同じ思い、同じ苦しみを味わってほしくない。

この活動の輪を広げていきたい」と2009年から乳がんの早期発見、早期治療、早期診断を呼びかける活動を続けている。この日は駅前広場に乳がんの診断が無料で受けられる検診車が設置され、ブースでは同コーチが乳がん検診に関するチラシやリーフレットを手渡しで配布した。

 「感動しました」と目を潤ませた同コーチ。所属したホークス、マリーンズでも同様の活動を続けていたが、今季から移籍したライオンズでの本格活動はこの日が初めて。「何かのきっかけになれば…。私一人の力ではない。いろんな方と出会って、いろんな協力があった。(患者が)1人でも少なくなればと思っています。新しい球団で第一歩を踏み出せた」と感慨にひたっていた。

 乳がんは抗がん剤、手術などの治療が年々進化しており、罹患したとしても早期に発見できれば早く治る可能性が高くなる。以前には同コーチの呼びかけで受診して早期発見に結びついた人もいるという。「ああよかったなあ、という思いでした。

早期発見して治療すれば命は助かる。怖がらずに早いうちに見つかれば怖くない病気。後悔するより早くやってほしい」と受診を強く呼びかけていた。

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