◆JERA セ・リーグ 中日4―5巨人(6日・バンテリンドーム)

 6番手で登板した田中瑛斗が巨人移籍後初勝利を挙げた。

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 皆勤賞の努力が、新天地でのフル稼働を支える。

田中瑛は高卒8年目で中継ぎに本格転向。体のタフさがより求められる持ち場に変わった。開幕以降、球場で行われる治療には「皆勤賞です」。毎日チームトレーナーに体をほぐしてもらい、長い日は約1時間をかける。「元々けがをしやすかった。痛くなる前の予防です」

 それまでは22年の4登板がシーズン最多。未知の領域に進む不安は、日本ハム時代の先輩・宮西がぬぐってくれた。「今年頑張ってるな。自分が思ってなくても、疲れてるから。必要以上に(治療)してもらえよ」。今春届いた1通のメッセージを今、忠実に守っている。

 前人未到の400ホールド(H)を達成した鉄腕の教えを胸に、昨季まで0Hだった男が既に53試合で30H。

レジェンドからの金言が、ブレイクイヤーの一助になっている。(巨人投手担当・堀内 啓太)

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