◆米大リーグ オリオールズ―ドジャース(6日、米メリーランド州ボルティモア=オリオールパーク)
ドジャース・山本由伸投手(27)が6日(日本時間7日)、大谷翔平投手(31)も「1番・指名打者」でスタメン入りした敵地・オリオールズ戦に先発し、8回まで無安打無失点投球を続けたが、大記録まであと1アウトとなった9回2死走者なしでホリデーに17号ソロを浴び、日本人では1996年9月17日、2001年4月4日の野茂英雄、2015年8月12日の岩隈久志に続いて3人目、4度目となるノーヒットノーランを逃した。8回3分の2で112球を投げて1安打11失点、10奪三振、2四球で降板した。
雨天で試合開始が予定よりも約20分遅れ、チームが4連敗中という苦しい状況でマウンドに上がった山本。正捕手のスミスが右手を痛め、2番手のラッシングは右膝に自打球を当てて負傷者リスト(IL)に入り、ロートベットと初めてバッテリーを組んだ。
1回表は先頭の大谷が右前安打を放つも、得点にはつながらず。山本は先頭のホリデーを初球の直球で中飛に打ち取った。ジャクソン、ヘンダーソンはともにフルカウントなったが、一ゴロ、空振り三振で3者凡退の好発進。初回から最速97・7マイル(約157・2キロ)もマークした。
2回も先頭のマウントキャッスルから空振り三振を奪うなど、11球で3者凡退。3回表には先頭・ロハスの二塁打などで1死二、三塁のチャンスを作ると、大谷の遊ゴロの間に三塁走者が生還して先取点を奪った。
3回裏は7番のビーバーズからの下位打線との対戦ながら連続四球で無死一、二塁のピンチを背負ったが、メヨから空振り三振を奪い、1番のホリデーを二ゴロ併殺打に打ち取って切り抜けた。4回は2番ジャクソンからの打順だったが3者凡退。5回表にはベッツの適時打でリードが2点に広がった。
5回裏も2三振を奪うなど3者凡退で抑えて12勝目の権利を手にし、6回も3者凡退で抑えた。ベッツの適時三塁打でリードが3点に広がった7回も3者凡退。無安打無失点投球を続けて球数は「95」となった。8回も続投すると、2死でビーバーズから空振り三振を奪って、球数は「104」。大記録が近づき、敵地もざわつき、9回もマウンドに上がったが、2死走者なしから被弾。山本は苦笑いでマウンドを降り、偉業まではあと一歩で届かなかった。