◆米大リーグ オリオールズ4x―3ドジャース(6日、米メリーランド州ボルティモア=オリオールパーク)

 ドジャースが悪夢の2戦連続サヨナラ負けを喫して、5連敗となった。

 敵地ながら、球場全体が大記録への期待感が包まれた中で、一気に流れが変わった。

先発した山本由伸投手(27)は9回2死まで出した走者は2四球のみで、無安打無失点。日本人では野茂、岩隈に続く3人目(4度目)のノーヒットノーランまであと1人と迫っていたが、カウント2ボール、1ストライクから内角のカットボールをホリデーに右翼へ運ばれて、17号ソロで初安打を許したところでマウンドを降りた。

 ドジャースは3―1とリードをしてあと1アウトだったが、2番手のトライネンが二塁打と2四死球で満塁のピンチを迎えると、カウザーに四球を与えて押し出しで1点差。なおも2死満塁でマウンドにはスコットが上がったが、リベラに2点適時打を浴びてサヨナラ負けとなった。

 山本は8回終了時点で104球。今季は5月に110球を投げた試合があったが、それ以外の試合で104球以上を投げた試合はなかった。それでもロバーツ監督はノーヒットノーランまであと3アウトと迫っていたことから続投を決断。山本に疲れは見えずに簡単に2アウトを奪ったが、偉業まであと1アウトとなった112球目を捉えられた。

 ロバーツ監督は、「ノーヒッターのチャンスを与えたかった。みんなが彼を後押ししていた。本塁打を浴びたボールもいいボールだったけど、ノーヒットも完封も諦めなくてはいけなくいなった。彼には『ファンタスティック・ジョブ』(素晴らしい仕事)だったと言ったよ」と山本をねぎらっていた。

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