◆米大リーグ オリオールズ4x―3ドジャース(6日、米メリーランド州ボルティモア=オリオールパーク)
オリオールズが、あと1死まで迫られたノーヒットノーランを阻止からのドラマチックな逆転勝利を収め、2試合連続でドジャーズにサヨナラ勝利し、5連勝を飾った。
0―3で迎えた9回2死まで、ドジャース先発の山本由伸投手に無安打に抑えられていたが、ジャクソン・ホリデー内野手が起死回生の17号右中間本塁打。
「最高の気分。8回に入る頃、(打順を勘定して)、正直、おぉ、これは、自分に(最後の)打席が回ってくるんじゃないか、という気がしていたんだ。打球は入ったように見えたよ。(ノーヒッターを)断ち切ることができて嬉しかった」
カウント2―1からの4球目。山本の112球目となる内角へのカットボールを捉えた。打球は右中間に伸び、4万2612人を集めた本拠地の大歓声の中、右中間スタンドの最前列に入って外野に跳ね返ってきた。二塁塁審が右手を回すと、スピードを緩め、ホームイン。ベンチで手荒い祝福を受けた。
初対戦の山本に大苦戦した。「ビデオやデータでみるより、ずっと打ちづらい。
対戦は4度。当初の予定は直球狙いだったという。初回は初球の直球で外野の正面となる中飛。「いい当たりだったけれど、コースは思い通りにいかないこともある」。唯一、得点機に走者進めた3回1死一、二塁の場面は、スプリットで二ゴロ併殺に倒れたが、「まだ、次の打席があるから、なんとかできるはず」と、気持ちを切り替えていた。
「3打席で3球で終わりたくないと思い、もう少し、辛抱強くアプローチした」と振り返った6回は、2―2までカウントを見極めた末にスプリットで空振り三振。打席を重ねる中で、カットボールを狙おうと構想を練り直して迎えた最終打席。待っていた球が内角に来た。
「山本はストライク率が高いから、それは打者への負担となる。ダグアウトでは、試合が進むにつれ、彼の調子が上がっていると皆が話していた。彼は、支配的だったし、失投がなかった。彼の投球は非常に効果的だ。
好投した山本との4打席の中で感性を磨きながら、最後に最高の結果を出した。