◆米大リーグ オリオールズ4x―3ドジャース(6日、米メリーランド州ボルティモア=オリオールパーク)
オリオールズのトレバー・ロジャーズ投手が6日(日本時間7日)、本拠地でのドジャーズ戦に先発。5回1/3を投げ、8被安打2失点。
「ワイルドな結末になった。今まで自分が関わった中で最高の試合。(2131年連続試合出場記録達成30周年記念)カル・リプケンが示したのは、最後のアウト、最後の1球まで戦うこと。球団、ボルディモアにとって非常に意味深い夜になった。決して忘れないよ」。味方打線が9回2死までノーヒットに抑えられていたが、土壇場で出たジャクソンの本塁打を口火に逆転サヨナラ勝ち。ロジャーズの3敗目は消滅し、劇的勝利に酔いしれた。
大谷を得点圏で黙らせたことで、試合をロースコアに持ち込んだ。初回に内角へのシンカーを右前に運ばれたが、3回1死二、三塁のピンチでは初球の外角へのスライダーで遊ゴロに打ち取った。5回1死二、三塁の第3打席は、4球ファウルで追い込んだ後、再び外角へスライダーで空振り三振に仕留めた。
「彼のアグレッシブさを意識していた。彼はリーグ最高の打者。ダメージにつながるボールだけは投げてはいけない。打ち取ることは至難の技だ。ストライクゾーンのどこでもカバーできるから、ボールを動かしながら、球種をミックスして投げなければいけない」
得点圏に走者を置いて共に一塁が空いている状況だったが、大谷の積極性を逆手に、見送ればボール球となる外角へのスライダーで連続凡退に。過去の対戦では3打数1安打2打点だったが、この日の”大谷対策”には納得の表情だ。
投げあった山本に対しては「きょうの山本は、見るのが楽しくなるほど、全ての球がピンポイントの制球だった。それが、彼がリーグ最高の投手の一人と言われるゆえんだろう」と脱帽しつつ、「だからこそ、あのホームランで皆ホッとしたと思うし、それから流れが変わった。2アウトはまだ死んだ訳じゃない。1点を返してからも、更に戦い続けて、結果を引き出した。我々は今季、期待はずれの結果に終わってしまったけれど、きょうの試合は、個人的に今季1番の試合だと思う」と、チームメートの底力を称えた。