◆第10回紫苑S・G2(9月7日、中山・芝2000メートル、良)

 3歳牝馬3冠最終戦、秋華賞(10月19日、京都競馬場)のトライアル(3着まで優先出走権)は13頭で争われ、西塚洸二騎手が騎乗した7番人気のケリフレッドアスク(栗東・藤原英昭厩舎、父ドゥラメンテ)が勝利。好発からハナを切ると、そのまま先頭を譲らず、最後の直線も追い上げをしのぎきり、最後の1冠への切符をもぎ取った。

前走の1勝クラス4着から巻き返し、重賞初制覇。4年目の西塚騎手もうれしい重賞初制覇を果たした。勝ち時計は1分59秒1。

 2着に2番人気のジョスラン(クリストフ・ルメール騎手)、3着は4番人気のダノンフェアレディ(戸崎圭太騎手)が入った。

 田辺裕信騎手の負傷で菅原明良騎手に乗り替わった4番人気のエストゥペンダは5着。中団後ろから直線は前を追い、最後は鋭い脚で迫ったが、秋華賞切符には届かなかった。

 菅原明良騎手(エストゥペンダ=5着)「折り合いが難しい馬で、出しては行きたくなかった。1コーナーで一番後ろだったのですが、ペースが遅かったので、ある程度持ったままで位置を上げていけました。ただ、急なペースアップでコーナーでついていける走りではないんですよね。もう少しペースが流れてほしかったです」

 大野拓弥騎手(サタデーサンライズ=6着)「中団からの競馬でしたが、脚を使っていい競馬だったと思います」

 鮫島克駿騎手(テリオスララ=7着)「4角先頭のイメージで運んで思った通りの競馬ができたのですが、思ったよりペースが流れなかった。枠順含めてかみ合わなかったですね。距離は少し長いかもしれないです」

 吉田隼人騎手(サヴォンリンナ=9着)「スタート次第では前、前で運ぼうと思っていた。

スタートが決まって2番手のいい位置を取れたが、道中は力みがあって、一杯になってしまった」

 横山和生騎手(マイスターヴェルク=10着)「今日はテンションとゲートが良くなかったです」

 津村明秀騎手(セイキュート=11着)「開幕週で時計も速いし、ペースが遅くて決め手勝負ではきつかった。距離はもう少しあった方が持ち味が生きると思います」

 石川裕紀人騎手(ドマーネ=12着)「芝の走りは悪くなかった。前走は初の芝で勝っていますが、もう少し重い馬場の方がいいかもしれない」

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