◆第43回ローズS・G2(9月14日、阪神競馬場・芝1800メートル=3着まで秋華賞優先出走権)
オークス馬カムニャック(牝3歳、栗東・友道康夫厩舎、父ブラックタイド)が抜群の気配を示している。もちろん今回は秋華賞に向けた前哨戦だが、それでも不安のない仕上がりに映る。
今回は帰厩当初から陣営のトーンが高く、状態の良さが伝わった。友道調教師は「順調に追い切りを消化できている。体重は若干プラスで、いい夏を越せた。(体の)フレームは大きくなっている」と成長を認める。
新馬戦を快勝した後は調子が上がり切らず、行きっぷりが強くなったり、走りのバランスが崩れたりしたが、陣営が丁寧に向き合ったことがフローラSとオークスの勝利につながった。友道師は「(2週前に)川田ジョッキーが乗って、折り合いも問題なかった。前に馬を置いても我慢できていた。『安心しました』と言ってもらえた」と課題克服を強調。充実した秋を迎えられそうだ。(水納 愛美)