◆フォワ賞・仏G2(9月7日、フランス・パリロンシャン競馬場・芝2400メートル)

 凱旋門賞・仏G1(10月5日)と同舞台の前哨戦は9頭によって争われ、日本から唯一、参戦したビザンチンドリーム(牡4歳、栗東・坂口智康厩舎、父エピファネイア)がゴール前の追い比べで競り勝ち、1着。オイシン・マーフィー騎手(イギリス)のエスコートで重賞3勝目を挙げた。

勝ちタイムは2分28秒32。日本調教馬のVは2021年のディープボンド以来、5度目(4頭目)となった。

 ビザンチンドリームは初の海外出走となった2月レッドシーターフハンデキャップ・G2(サウジアラビア)を快勝し、帰国初戦の天皇賞・春ではへデントールの2着に好走。その後はフランス遠征の準備を進め、シャンティイの小林智厩舎に滞在して調整していた。 フォワ賞は今年から凱旋門賞までの間隔が1週長くなって中3週に。より重要なステップレースになっている。勢いに乗ったビザンチンドリームが、欧州最高峰レースでどんな走りをみせるか、一気に期待が高まった。

 2着にフランスのソジー(マキシム・ギュイヨン騎手)、3着に英国のアルマカム(ウィリアム・ビュイック騎手)が続いた。

 坂口智康調教師(ビザンチンドリーム=1着)「まずは今回のフランス遠征に際し、様々なサポートをしてくれた方に感謝したいです。(滞在厩舎の現地の)小林調教師にも感謝したいです。ジョッキーもうまく乗ってくれて、いい勝ち方ができたのでは。(ゴール前の瞬間は)見ていたところからは勝ったかどうか分からなかったので、すごく力が入りました。

状態はすごくよかったです。レース前に馬場を歩きましたが、芝丈も長くなくて、悪い状態じゃないと思って、こなしてくれるんじゃないかと思っていました。(マーフィー騎手には)『いい馬だ』と言ってもらいました。凱旋門になるとメンバーも馬場も違うと思うので、しっかり調整して本番に臨みたいです。いい状態で出走させることができたこととジョッキーが勝因かなと。まずは前哨戦を勝つことができました。しっかり調整していきますので、応援よろしくお願いします」

編集部おすすめ