◆JERA セ・リーグ 中日5―2巨人(21日・バンテリンドーム)

 巨人・田中将大投手が、日米通算200勝をかけて、中日・大野雄大投手との同学年対決で先発したが、移籍後初の1試合2被弾など6回途中まで投げ5安打5失点、81球で降板となり、3度目の挑戦となった200勝はまたもお預けとなった。巨人は初回に2点を先制しながら痛い逆転負けとなった。

 巨人は初回、1番の丸佳浩外野手が中前打で出塁すると、キャベッジ外野手が左前打、泉口友汰内野手が右前打で続き無死満塁とチャンスをつかみ、岡本和真内野手が右中間を破る二塁打を放ち、2人がかえって無死のまま4連打で2点を奪った。

 なおも無死二、三塁と好機が続き、岸田行倫捕手は遊ゴロ、中山礼都内野手は三ゴロ、リチャード内野手は死球で2死満塁となったが、ドラフト2位ルーキーの浦田俊輔内野手は投ゴロに終わった。

 2点の援護をもらった田中将が直後の1回に1点を返された。2死から3番・上林誠知外野手に右翼スタンドへ16号ソロ本塁打。1点差となった。

 さらに細川成也外野手を四球で歩かせは2死一塁からボスラー外野手に右翼線二塁打を打たれたが、ホームを突いた細川がタッチアウトとなり、2点目は阻んだ。

 2回に田中将が逆転を許した。先頭の福永裕基内野手に四球。ロドリゲス内野手の三ゴロで走者が入れ替わった1死一塁から、ドラフト4位ルーキーの8番・石伊雄太捕手に左翼スタンドへ3号2ラン本塁打を打たれ、3点目を失った。田中将は移籍後9試合目で初の1試合2被弾。

 巨人は5回、先頭の丸が中堅の前に落ち、高くバウンドして中越えとなった二塁打を放ったが、三塁を狙って好返球でタッチアウト。2死から泉口が中前打したが、岡本は中飛に倒れ無得点。

6回は2死からリチャードが右翼線二塁打を放ったが、浦田は空振り三振に打ち取られた。

 田中将は3、4、5回は3者凡退で無失点に抑えたが6回につかまった。1死から、1回にソロ本塁打を許した上林に右前打。細川には中堅のフェンス直撃の三塁打を打たれ、上林が生還。ここで、阿部慎之助監督がマウンドに向かい、田中将は降板となった。

 1死三塁で2番手で登板のドラフト5位ルーキー・宮原駿介投手は、ボスラー外野手に中犠飛を許し、5点目を奪われ、リードを3点に広げられた。田中将は6回途中、5安打5失点、81球でマウンドを降りた。

 3点を追う巨人は8回、中日の3番手・メヒア投手から先頭の泉口がこの試合3本目のヒットとなる右前打で出塁したが、後続が抑えられ、無得点に終わった。

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