プロレスラー船木誠勝(56)の長男、ライアン(20)が、21日に開催された「蘇ったサムライ船木誠勝デビュー40周年記念大会」(大阪・梅田ステラホール、)でリングデビューした。第2試合のグラップリング スペシャルエキシビションマッチ(無差別級3分1回戦)で、元キング・オブ・パンクラシストの近藤有己(50)と対戦した。
満員御礼900人の観衆が見守る中、特別立会人にザ・グレート・カブキさん(77)、レフェリーは冨宅飛駈(56)=パンクラス=、そして父がセコンドを務める豪華なリングで、ライアン船木は、元パンクラス王者にアキレス腱固めを仕掛けるなど堂々たるレスリングを披露した。
70キロのボディで動きが止まらない3分間を戦い切ると近藤に頭を下げて感謝。両親がリングインするとマイクを握った。「お父さん、お母さん、強く育ててきてくれてありがとうございます。自分はまだまだ挑戦します。応援よろしくお願いします」と挨拶した。
2年前の23年6月に元“戦うフリーター”の所英男と無観客無配信マッチを行っているが、ライアンは「お客さんの前で本格的な試合は初めて。これがデビューです。当時は66キロでしたが、今は70キロのベストです」と話した。「目標はお父さん?」と聞かれると「まだ20歳なので、いろんな可能性があります。やりたいことがいっぱいあります」と答えた。デビューを前にアパレルブランド「CMY」を設立し、この日の会場でTシャツを販売するなど、格闘家としての顔は一部に過ぎないようだ。
メインイベントでは父・誠勝が右肩脱臼の重傷を押して強行出場し、ハヤブサ(グZERO1)と組んで黒潮TOKYOジャパン(アップダウン)、綾部蓮(全日本プロレス)組と対戦した。