大相撲秋場所9日目(22日、東京・両国国技館)

 横綱・大の里(二所ノ関)が5連勝で1敗を守った。大の里がもろ手を突いた直後に幕内・若元春(荒汐)にいなされ、仕切り線付近で左足を滑らせた。

背中をみせるピンチに、とっさに左へ半回転。相手を受け止めると右を差し、若元春得意の左四つにさせなかった。圧力を生かして前へ出ると寄り倒した。「背を向けた瞬間は危ないと思ったけれど、すぐにどっしりと腰を構えられた」と冷静に分析した。

 幕内後半戦の九重審判長(元大関・千代大海)は「くるっと回っただけ。立て直しも早かった」とうならせた。勝ち越しについて問われると「目の前の一番一番に集中する」と喜びは見せず10日目以降の戦いを見据えた。

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