◆大相撲秋場所9日目(22日、東京・両国国技館)
東前頭2枚目・伯桜鵬(伊勢ケ浜)が小結・高安(田子ノ浦)を破り、6勝3敗とした。立ち合いで右のまわしを取りに来た高安に、もろ差しとなって2秒7で一気に寄り切った。
ただ、「イメージとはちょっと違う」と付け加えた。当初は頭から当たる形を想定していたが、土俵に上がった際、高安の重心の位置を見て「何か狙っているのかな」と察知。立ち合いを変えたという。「腹を決めて結果的に前に出る内容で勝てたのは良かったが、こういうことはあまり良くない」。土俵の上で一瞬でも迷いが生じたことを反省したが、これで4連勝となった。
7日目の取組で右腕を痛めた。テーピングをがっちり巻いて土俵に上がり、8日目、9日目と白星を重ねている。もろ差しにいった際に恐怖心があったかを聞かれても、「ないですよ。土俵に上がっている時点で、恐怖などないので」。22歳が自己最高位で、気迫の相撲を取り続けている。