◆大相撲秋場所9日目(22日、両国国技館)
平幕・正代は1敗をキープして勝ち越しを決めた。
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久しぶりの正代である。
相撲の形は変わらないが、今場所は思い切りの良さが光っている。前に出る時はガムシャラに、投げる時は“ぶん投げる”という表現がぴったり。押されても棒立ちにならないから、残った時には前かがみになって反撃することができる。本来の形は左を差してからの右の押っ付け。これが再び完成形に近づけば幕内上位でも活躍できる。
若手の活躍も素晴らしいが、やはり「昔の名前で出ています」も捨てがたい。早く両横綱との対戦を見たい。