毎年秋分の日の週末に行われる「2025ワンデイ・ウェルネス すみだ」が20日、東京・墨田区の本所地域プラザBIG SHIPで開催され、120人が参加した。

 この日のイベント内容はサイエンスショーやダンスショー(フラダンス、バリダンス、フラメンコ)などの「ステージ部門」。

マットピラティス、座禅、マインドフルネス、筋膜リリースやクラフト作りなどの「ワークショップ部門」の2部構成で行われた。

 特にダンスショーはステージを観るだけでなく、後半は簡単な振り付けを習って一緒に踊るなどの「参加型」の構成。主催したすみだウェルネス実行委員会代表を務める仲井果菜子さんは、イベント内容の趣旨についてこう説明する。「お子さんやシニア層など、幅広い世代が楽しめるプログラムづくりを目指しました」。無料やワンコインで気軽に参加できる場を用意することで、「健康への第一歩を踏み出すきっかけにしてほしい」という思いが込められているという。同時に「自分の住む地域のウェルネス関連団体や活動を知る機会にもしていただきたい」と体験と普及の“二刀流”を目指して企画した。

 参加した人も好印象を抱いた様子。「ショーを観た後にエクササイズも体験できて、思ったより様々な体験ができてよかった」「初めて本所に足を運んだが、墨田区に色々なスタジオや団体があることを知れてよかった」「子どもに初めての種類のダンスを見せられる機会があってよかった」「休憩時間に3階の会議室でクラフト作りや駒のお絵かきなどで休めるところがよかった」など新たな発見をした一日となったようだ。

 「ワンデイ・ウェルネス すみだ」は世界150カ国で同時開催される健康に関して啓発する国際的“健康フェス”の「ワールド・ウェルネス・ウィークエンド」(WWW)と連動している。仲井さんが、「世界の動きに呼応して日本でも機運を高めたい」と考えたことをきっかけに、昨年初めて墨田区内で開催された。2度目となった今回は「すみだの力応援助成金」の事業として同区から採択を受けた。この助成金は街づくりを担う団体を支援する制度で、老若男女の健康を増進したい考えが認められ、活動が一歩前進した形となった。

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