巨人は24日、近藤大亮投手が今季限りで引退すると発表した。

 オリックスから23年11月に金銭トレードで巨人に移籍するも昨季は1軍登板なし。

「今年ダメなら引退する」と覚悟し今季に臨んだが、3月13日のソフトバンクとのオープン戦(みずほペイペイ)で右肩のけん板を断裂。マウンドにもう一度上がることを目指し、懸命にリハビリに取り組んできた。27日のイースタン・ロッテ戦(Gタウン)が現役最後の登板となる見込みとなっている。

 近藤は球団を通じて「今シーズンは『今年活躍できなかったら引退する』という覚悟を持って臨み、その覚悟を周囲の人たちにも伝えていました。自分の言葉に責任を持ちたいと思い、今季限りでユニホームを脱ぐ決断をしました。ただ、僕の今シーズンは終わっていません。やり残したことがまだあります。オープン戦で右肩を痛め、復帰の前例がない怪我(けが)とも言われましたが、自分が前例になるという気持ちでリハビリに励んできました。支えていただいた方々への恩返しのためにも、もう一度マウンドに上がるまで、全力を尽くしていきたいと思います」とコメントを発表した。

 ◆近藤 大亮(こんどう・たいすけ)1991年5月29日、大阪府生まれ。34歳。浪速から大商大、パナソニックを経て2015年ドラフト2位でオリックス入団。

2年目の17年から3年連続で50試合以上登板。17年11月に侍ジャパンでアジアプロ野球チャンピオンシップ優勝に貢献。20年9月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、同年オフに育成選手契約。22年4月に支配下復帰。23年11月に金銭トレードで巨人移籍。177センチ、80キロ。右投右打。年俸3500万円(推定)。

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