◆米大リーグ マリナーズ―ロッキーズ(24日、米ワシントン州シアトル=Tモバイルパーク)

 マリナーズのカル・ローリー捕手が24日(日本時間25日)、本拠のロッキーズ戦に、「2番・捕手」で先発出場し2試合ぶりの59号に続き、史上7人目の60号本塁打。また、11度目のマルチ本塁打はメジャータイ記録となった。

8―1の8回2死から低めの直球を完璧に捉えると、打球は右翼スタンドに突き刺さった。本拠地が熱狂の渦に包まれた。

 過去の達成者はB・ルース、R・マリス、M・マグワイア、S・ソーサ、B・ボンズ、A・ジャッジの6人。ア・リーグ記録はジャッジの62本だけに、こちらの更新可能性も濃厚だ。

 1回1死無走者。右腕ゴードンのカウント1―1からのやや外より直球をたたいたローリーの打球は角度33度で舞い上がり、右中間二階席に飛び込む飛距離133・5メートルの豪快なアーチ。打った感触が良かったのだろう。ローリーはバットを握った姿勢で打球を見送っていた。

 今季のローリーは、スイッチヒッター、捕手(捕手出場試合)、球団と3つのメジャー新記録をマークしている。それに加え、捕手出場試合は現在13連勝と重労働のポジションを務めながら快進撃に貢献しており、MVPは間違いないといえそうだ。

 チームも前夜、ポストシーズン進出を決め、この試合に勝てば、イチロー選手がデビューした2001年以来の地区優勝となる。

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