◆JERAセ・リーグ 阪神6―2中日(26日・甲子園

 阪神・石井がまた一つ、歴史に名を刻んだ。球団新の48イニング連続無失点だ。

4点リードの9回に登板し、当然のように3者凡退。現監督の藤川球児(06年・47回2/3)を抜き「3点まではOKで、どんどんストライクゾーンの中で攻めていこうと。結果としてゼロに抑えられてよかった」と冷静に振り返った。

 自身の持つ連続試合無失点のプロ野球記録も「49」に更新。次々と達成していく快挙に「もう全く考えていないです。なるようになるので」と興味は示さないが、過程には誇れるものがある。「結果はどうすることもできない。その中で、100%の準備をしてマウンドに上がることを心がけてきた」。昼夜を問わず、時間があれば相手打者を丁寧に分析。食事にも人一倍こだわり、栄養素は1グラム単位で徹底管理してきた。

 藤川監督は「自分が残した記録を現役選手が超えていってくれるのは、指導者冥利(みょうり)に尽きる。ベスト・キッドを見ているようで…(笑)」と、米国の人気空手映画を引き合いに右腕を祝福した。

チームは引き分けを含む連敗を3でストップ。セで唯一勝ち越していなかった中日との対戦成績も12勝11敗とした。(直川 響)

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