◆JERA セ・リーグ DeNA8―9巨人(27日・横浜)
逆転打の佐々木は、外に沈むフォークを特有のバットさばきでうまく拾った。巨人ベンチは、5回に代打で出した後、丸と入れ替える形で9番に残していた。
7回も、1死一塁から佐々木の何でもないような右前打がチャンスを広げ、追い上げの3点を生み出した。この2連戦で見る限り、丸の状態があまり芳しくなかった。CSでは、足も使える佐々木を1番に置いても面白いかもしれない。
DeNAの先発ジャクソンが降板したとたん、まったく別のゲームの様相になった。どちらの本拠地でやるにせよ、巨人としては、CSに向けた戦い方に一つの答えが出たと言っていいんじゃないかな。オフェンスでは先発に球数をいかに投げさせて、マウンドから降ろすか。ディフェンスでは、いかに大勢とマルティネスにいい形でつなぐか。終盤勝負になれば、坂本や大城卓といった強力なカードを切ることもできる。DeNAの少々経験が浅い救援陣に圧力をかけられる。
巨人の底力を感じた9回だった。首脳陣も選手も声を掛け合って一丸となれれば、たとえ何位で終わったとしても、ポストシーズンでは勝ち進めると思う。