パ・リーグ ロッテ0―2日本ハム(27日・ZOZOマリン)

 ロッテ・吉井理人監督(60)の来季去就が白紙となっていることが27日、分かった。今季限りで辞任した場合、今季途中で2軍監督から1軍ヘッドコーチに配置転換となったサブロー(大村三郎)氏(49)の昇格を基本線に2軍監督の福浦和也氏(49)、1軍投手コーチの黒木知宏氏(51)らが候補に挙がるとみられる。

 23年から指揮を執る吉井監督は昨季まで2年連続AクラスでCSに出場。今季は20年ぶりのリーグ優勝を目指して臨んだ。開幕カードのソフトバンク戦は13年ぶりに開幕3連勝を飾ったが失速し、5月上旬には最下位転落。8月29日に優勝の可能性が消えて9月25日に17年以来、8年ぶりの最下位が決定。この日の日本ハム戦は達に6安打に抑えられて今季24度目の零敗で80敗目、借金は25となった。

 投打の誤算が最後まで響いた。先発では種市、小島やサモンズ、ボス、抑えは益田らが安定を欠いた。木村、田中晴らの成長はあったが、昨季10勝を挙げてドジャースに移籍した佐々木の穴は埋まらず。打線はソト、ポランコら中軸が不振で、打順を固定しない采配も奏功せず得点力不足に陥った。球団は21年に「VISION 2025」のスローガンを発表し今季までの常勝軍団形成を目標としたが、遠く及ばなかった。

編集部おすすめ