◆第70回京都大賞典・G2(10月5日、京都競馬場・芝2400メートル、1着馬に天皇賞・秋の優先出走権)

 アドマイヤテラ(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎、父レイデオロ)がいよいよ勝負に打って出る。

 そもそも、昨年の菊花賞で3着に入っている。

このレースの上位馬はヘデントール、ショウナンラプンタ、ビザンチンドリーム、ダノンデサイルと国内外で活躍。しかし、今春の友道調教師は状態面を見極めつつ、「大きいところはまだ先でいい」と天皇賞・春へ向かわなかった。それは目黒記念で重賞初タイトルをつかんだ時も同じ。「秋まで休みます」と宝塚記念に見向きもしなかった。

 そんなトレーナーが胸に秘める今秋のプランがある。「ここを叩いて、ジャパンC、有馬記念と行ければ」。焦らずに育て、ようやく出たGOサイン。その始動戦となる今回のG2は落とせない一戦と言える。友道師によると、久々にコンビを組む川田将雅騎手も1週前追い切りで成長を感じていたとのこと。弾みをつけて、大舞台へ向かってほしい。(山本 武志)

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