◆プロボクシング ▽世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)4団体統一タイトルマッチ12回戦 統一王者・井上尚弥―WBA&WBC&WBO同級1位・中谷潤人▽WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・井上拓真―同級4位・井岡一翔(5月2日、東京ドーム)

 WBC世界バンタム級王者・井上拓真(30)=大橋=が18日、横浜市内の所属ジムで、元世界4階級制覇王者でWBC同級4位の井岡一翔(37)=志成=との初防衛戦に向けた練習を公開。シャドーボクシングを1ラウンド行い、軽快な動きを披露した。

×    ×    ×    ×

 拓真は昨年11月24日、WBC同級1位・那須川天心(帝拳)との王座決定戦で3―0の判定勝利を収め、1年1か月ぶりの世界王座返り咲きを果たした。6か月ぶりのリングで、日本男子初の世界5階級制覇を目指すレジェンド・井岡の挑戦を受ける。「前回の試合(那須川戦)から引き続き気を引き締めてずっとやってこられている。調整面も体調面も、前回同様バッチリ。井岡選手は見た目じゃ分からない強さが多分いっぱいあると思う。自分は試合当日、そこを楽しみながら戦って勝ちたい。自分が王者だが、挑むぐらいの覚悟でぶつかりに行って、レジェンドをしっかり倒したいと思います」と意気込みを語った。

 井岡戦へ向け、メキシコから招聘(しょうへい)したパートナー2人とスパーリングを重ねてきた。昨年大みそかに行われた井岡のバンタム級転向初戦をリングサイドで視察している。「タイミングがピカイチなので、そのタイミングに気をつけながら、いろんな駆け引きで戦っていきたい。前回(那須川戦)同様、いろいろなプランを考えている。その中でどれが当てはまるか、やりやすいか、それも試合中に考えながらやっていく感じですね」と話した。

 父・真吾トレーナー(54)は、心身ともに那須川戦からの積み上げが順調な仕上がりにつながっていると話す。「気持ちの面は天心戦でガーッと行って、そのままスライドして、いろんな肉付けをして上げていっている感じ。天心戦の時からプラスアルファのところもやっぱりある。井岡選手はすごい技術・テクニックを持っている選手なんで、そこに勝るっていう練習もしてきているところ。当日はしっかり出し切れると思っているんで、大丈夫です」と手応え。「お互いやっぱりペースの取り合いから始まっていくと思う。そこからいろんな動きが出てくると思うんで、その辺を見てもらえたらいいのかなと思います」と続けた。

 大橋ジムと井岡には“因縁”もある。2012年6月、現大橋ジム・トレーナーの八重樫東と井岡がWBC・WBAミニマム級2団体王座統一戦で対戦。井岡が八重樫に3―0の判定で勝利している。当時高校2年だった拓真は「結構印象深く覚えてます。(井岡と戦うのは)まさか、って感じです」と話すと、ここまで対日本人6戦全勝の井岡に対し「レジェンド相手にどう戦ってどう勝つのか、本当にそこを楽しみに見てもらいたい。

日本人として初めて黒星をつける、そこも注目してもらいたいです」と目を輝かせた。

 戦績は拓真が21勝(5KO)2敗、井岡が32勝(17KO)4敗1分け。

 東京ドーム興行の全対戦カードは以下の通り。

 ▽世界スーパーバンタム級4団体統一タイトルマッチ12回戦

4団体統一王者・井上尚弥(大橋=32戦全勝27KO)vsWBA&WBC&WBO同級1位・中谷潤人(M・T=32戦全勝24KO)

 ▽スーパーバンタム級8回戦

前WBO世界バンタム級王者・武居由樹(大橋=11勝9KO1敗)vsWBA世界スーパーバンタム級15位・ワン・デカン(中国=9勝3KO1敗)

▽WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦

王者・井上拓真(大橋=21勝5KO2敗)vs同級4位・井岡一翔(志成=32勝17KO4敗1分け)

 ▽東洋太平洋ウエルター級タイトルマッチ10回戦

王者・田中空(大橋=5戦全勝5KO)vs元東洋太平洋&WBOアジアパシフィック同級王者・佐々木尽(八王子中屋=20勝18KO2敗1分け)

 ▽フェザー級10回戦

阿部麗也(KG大和=28勝10KO4敗2分け)vs下町俊貴(グリーンツダ=22勝12KO1敗3分け)

 ▽東洋太平洋&WBOアジアパシフィック・スーパーミドル級タイトルマッチ10回戦

王者・ユン・ドクノ(韓国=10勝8KO2敗1分け)vs東洋太平洋同級3位・森脇唯人(ワールドS=1勝1分け)

編集部おすすめ