◆プロボクシング ▽世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)4団体統一タイトルマッチ12回戦 統一王者・井上尚弥―WBA&WBC&WBO同級1位・中谷潤人

 世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(33)=大橋=が20日、WBA&WBC&WBO世界同級1位の中谷潤人(28)=M・T=の攻略に自信をみせた。横浜市内の所属ジムでの練習公開に先立ち会見。

中谷攻略について「自分の中で非常にプラスというかイメージはものすごく膨らんでいます」と、昨年6月の西田凌佑(六島)との世界王座統一戦がヒントになっていることを明かした。

 中谷は西田との一戦で、試合開始直後から接近して右アッパーを連打。これまでのイメージを覆す猛攻を仕掛け、西田の右肩脱臼もあり6回終了TKO勝ちを収めた。その試合をリングサイドで見守っていた尚弥は、参考にした試合は「ない」としつつも「あれまではああいう戦い方をするボクサーというイメージはなかった」という。異例の戦いぶりを直接目にしたことで「中谷陣営があれを見せてしまったというところがどう出るか。(中谷が)どう出てきても対応できるようにというイメージは持ちやすいですね」と明かした。

 これまで178センチの長身で19戦全勝(11KO)の戦績を誇るドミニク・クラウダー(32)=米国=、ダニー・バリオス(28)=米国、17勝6KO1敗=らとスパーリングを重ねている。また6月にプロデビューを控える高校3冠で身長171センチのサウスポー、片岡叶夢(とむ、18)=大橋=も“仮想・中谷潤人”に見立て、マスボクシング(軽めのスパーリング)を行うなど、さまざまなタイプの選手と実戦練習を行ってきた。

 「中谷潤人というボクサースタイルというのはもう僕の中には入り込んでいるので。会場でも見たことがありますし、海外の分からない選手ではないので、すごく落とし込みやすかったかなというのはあります」とイメージはバッチリ。父・真吾トレーナーも「(中谷が)どう出てくるのか、どうなるのかっていうのも全部踏まえてやってきた。あとはイメージを研ぎ澄ましていけば、最高なコンディションで挑めると思います」とうなずく。

 東京ドームはマイク・タイソンが敗れるなど“魔物が住む”ともいわれるが、対応は「全くない」と断言。24年5月のネリ戦で経験済みで、ダウンも喫したが「一度ドームを経験しているというのは自分の中ですごくいい経験だと思う。それも糧にはいかせると思います」とプラス材料にとらえていた。

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