◆プロボクシング ▽世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)4団体統一タイトルマッチ12回戦 統一王者・井上尚弥―WBA&WBC&WBO同級1位・中谷潤人▽WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・井上拓真―同級4位・井岡一翔(5月2日、東京ドーム)

 世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(33)=大橋=が20日、横浜市内の所属ジムで、WBA、WBC&WBO世界同級1位・中谷潤人(28)=M・T=との防衛戦に向けた練習を公開した。

 練習後、囲み取材に応じた大橋秀行会長(61)は「昨年、世界戦を4試合やった。

それから5か月近くたって疲れも抜けて、リセットされて、その4試合分の練習が生きて積み重なっている。成長、進化ということよりも、そういうイメージですね」などと話した。

 尚弥の状態については「やる気満々。楽しそうにやっているね。生き生きしている」と分析。「決闘に向かうと言うより、ゲームをやるように悲壮感はなく、注目のされ方なども全く気にしない。本当に楽しんでいる」と心身共に良い状態であることを強調した。

 注目の一戦を象徴するように、この日集まった報道陣は約180人。「大橋ジム始まって以来、最多ですね。フルトン戦やネリ戦の時は約150人くらいですから」と大橋会長。一昨年のルイス・ネリ(メキシコ)戦以来となる東京ドーム興行。試合当日は日本ボクシング史上最多となる5万5000の観客動員が見込まれており、この反響ぶりは想定内だ。

「興行規模は前回を上回っている。(2022年4月、さいたまスーパーアリーナでの)村田(諒太)―ゴロフキン(カザフスタン)戦も上回っていると思う」と当時“20億円興行”などと言われた開催規模を上回るようだ。

 中谷は前日19日に帰国し、20日には早速、相模原市の所属ジムで体を動かした。帰国会見では「毎試合そうですけど、ファイターの心を持っているので倒したい」と話し、様々な状況に応じた戦術も用意しているという。英ブックメーカーを始め、戦前予想では井上有利だが、中谷は「5月2日は見返したい」と静かな闘志を口にしている。

 井上はこの日、中谷が様々な戦術を用意していることを予想していることを認めたうえで、昨年6月の西田凌佑(六島)戦で初回からいきなり全力モードで攻めた“奇襲”について「一つ言えるとするなら、中谷陣営があれを見せたのはどうですかね? ああいう戦い方を見せてくれたのはプラスになった」と話した。大橋会長は「第1ラウンドが見ものですね。そこから動く可能性もある。ただ、中谷がどう出てくるか、9割方、分かっている。予想はついています」と改めて自信を見せていた。

 戦績は井上が32戦全勝(27KO)、中谷が32戦全勝(24KO)。

 興行はNTTドコモの映像配信サービス「Lemino ペイ・パー・ビュー(PPV)」で独占生配信される。

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