◆プロボクシング ▽世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)4団体統一タイトルマッチ12回戦 統一王者・井上尚弥―WBA&WBC&WBO同級1位・中谷潤人(5月2日、東京ドーム)

 5月2日の東京ドームで、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(33)=大橋=に挑むWBA&WBC&WBO世界同級1位・中谷潤人(28)=M・T=が23日、神奈川・相模原市の所属ジムで練習を公開。シャドーボクシング、ミット打ち、サンドバッグ打ちを1ラウンドずつ行った。

練習前には、所属ジムの村野健会長、15歳の時から指導を受けるルディ・エルナンデス・トレーナーと並んで会見し、意気込みを語った。

 以下、会見での中谷の一問一答。

―今のコンディションと、ビッグマッチを迎える心境は。

「ロサンゼルスですごくいい練習が積めて、今は帰国して多少の時差ボケはありますが、いいコンディションを作れている。期待してください」

―昨年の年間表彰式での井上尚弥選手からの呼びかけで始まった一戦。お互いにハードルを越えてきた。この1年間を振り返って。

「その中で試合も経験して、より自分自身が成長できた時間だった。そこを5月2日に発揮したいなという気持ちでいっぱいです」

―Tシャツに「33」という数字が書かれている。

「33戦目、大きな試合なので、僕のキャリアにとって素晴らしいものになるように全力を注ぎたいと思う」

―今回の米国合宿で、引き出しを増やすというテーマや井上対策などの手応えは。

「スパーリングパートナーにも恵まれ、とてもいい練習ができた。たくさん体を動かして、リアクションを出させるような練習ができた。

あとはもう発揮するだけかなという感じです」

―会場が東京ドーム。5万5000人で満員も予想され、異様な空気になると思われる。井上選手はドームを経験しているが、中谷選手は初めてになる。

「すごく楽しみにしています。5万5000人の人たちを魅了できるようなファイトができると思っている。皆さんを満足させられるようなファイトをしたいと思います」

―会場の雰囲気にのまれるという不安は?

「そこら辺はもう楽しんでやるだけかなと思っています」

―勝利すれば、ずっと目標の1つにも掲げていたパウンド・フォー・パウンド(PFP、全階級を通じての最強ランキング)1位も勝ち方によっては見えてくる。

「そこはぶらさず、パウンド・フォー・パウンド1位というところは(目標として)持っている。そこに近づいていけるように、今回勝利を収めたいと思います」

―会場に来る、配信で見るファンに向けてメッセージを。

「これまで32戦を戦ってきた経験だったり思いだったりが、5月2日に発揮されると思っている。皆さん楽しみに、東京ドームで、ペイ・パー・ビューでご覧ください」

―リアクションをどう起こしていくか。積極的に自身から描いているプランがあるのか。

「井上選手の出してくるパンチに対してどう自分が反応できるか、リアクションを出していけるか。

そこはリング上でしか発生しないことなので、そこをいつでも出せるような準備はしてきた。しっかり発揮したいなと思います」

―早いラウンドからリアクションを出していく展開もあり得る。

「もちろん」

―ここまでのキャリアでいろんな方の支えがあったと思う。自身が思う強みや、どんな思いを感じているか。

「僕だから歩めてきた道というものもある。だからと言って僕だけじゃなくて、周りの人たちのサポートがあって今僕がここにいられていると思っている。そういった皆さんに、ファンの方も含めて、感謝を伝えるリングにしたいなという風に思っています」

―中学を卒業してすぐにアメリカに行って約13年が経つ。その思いは。

「あまり想像はしていなかったですけど、今プロボクサーとしてこの場所に立たせてもらっていることにすごく感謝してますし、今発揮できる自分自身っていうものを存分に悔いなく発揮したいなと思っています」

―日本に帰ってきてからの練習はどういう内容で、これからどう仕上げていくか。

「引き続き実戦練習を入れながら、感覚を確かめながらやっていく。これからだんだん強度も落としていって、疲労を抜いていく作業になってくると思います」

―体重はあとどれくらいですか。

「あと3、4キロぐらいだと思います」

―先日(20日)、井上選手の公開練習があった。

映像や記事は。

「はい。映像は見ました」

―何か気になったコメントなどは。

「いや、特にはないです。もう5月2日にリングに上がれば分かることなので」

―井上選手は、中谷選手の西田凌佑戦の初回の動きを見られたことでイメージを膨らませやすいと話していた。

「(初回の)出方については、大橋(秀行)会長『9割方分かっている』と言っていたので、それでいくんじゃないかと思います」

―井上選手がネリ戦とカルデナス戦で左フックでダウンを喫している。そこは攻略のポイントになる?

「そこ1つだけに固執するんじゃなく、たくさんの武器をチームに授けてもらった。そこをリアクションで出していけるような形にしていければなという風に思ってます」

―井上選手は、積み重ねたキャリアが違うという趣旨の発言もしている。自身のここまでのキャリアを考えて、どう思うか。

「歩み方が違ったのかなというだけ。僕自身も今まで培ってきたキャリアに自信を持っていますし、そこをしっかり持って5月2日リングに上がりたいなと思ってるので。5月2日に分かると思います」

―井上選手がアフマダリエフ戦のようにポイントをピックするような戦い方を見せた。

中谷選手にとってもあのような戦い方もあるんだと想定しやすい部分は。

「はい、もちろんあります。いろんな幅の広いボクシングができる選手なので、そういったところでも対応できる自分っていうのは作れると思います」

―倒しに来たとしても、あのような戦い方をされたとしても対応できると。

「はい。いろんな想定をしています」

―今まで私たちがまだ見たことない中谷潤人が見られるでしょうか。

「そうですね。見られるかもしれないですし、見られないかもしれないですし(笑)」

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