◆明治安田J2・J3百年構想リーグ東地区B▽第12節 札幌2―1いわき(25日・大和ハウスプレミストドーム)

 J2北海道コンサドーレ札幌が後半アディショナルタイム(AT)の2発で、逆転勝ちを飾った。0―1の同AT2分、試合途中から最前線で起用されたDF家泉怜依(26)が、左クロスに頭で合わせた2戦連続弾で同点。

その2分後、ゴール前の混戦の中で途中出場のFW大森真吾(25)が右足で押し込み、2―1で勝利した。殊勲の大森はプロ1年目の2023年以来、3季ぶりとなる得点に“涙”を流し、歓喜した。

 あふれる思いを抑えることができなかった。1―1の後半AT4分、ゴール前の混戦から大森が右足で決勝点を押し込んだ。自身にとって、プロ1年目の2023年11月25日のFC東京戦以来の2得点目が殊勲弾となり、得点後は絶叫を繰り返した。目には涙も光っていたが「泣いてはいないです」と笑ってはぐらかした後、「正直、自分でも泣いたか分からない。感極まったというか、いっぱいいっぱいだった」と漏らしたほど、興奮し、歓喜した。

 出場機会を求めて24年8月にJ3北九州、昨季はJ2山形に期限付き移籍したが得点はなし。「もう後がない」と決意を込めて札幌に復帰した今季、この試合まで10試合に出場するもゴールは遠かった。「本当に苦しかった。出場機会も与えてもらって、チャンスもあった中で外してきたので。決めなきゃ本当に終わると思っていた」とここまでの道のりを振り返った。

 今季は「いつ終わるかもしれないサッカー人生」とまで覚悟して臨んだ。「考え込むとネガティブになるタイプなので」と下を向くことを禁じた。結果が出ない間も「練習で100%が出せるコンディションを日々作る。その中で見えた、できること、できないことを次の日に課題として練習する。毎日毎日、成長するためにその繰り返しだった」。一歩ずつ基礎を築き上げ、最高の瞬間へとつなげた。

 プロ初のお立ち台で話す姿を、チームの誰もがそろって優しい目で見守った。後輩にもガンガン突っ込まれる愛されキャラは「次からも継続してやれるよう、さらに練習からギアを上げてやっていきたい」。絶対的戦力となるべく、そう誓いを立てた。(砂田 秀人)

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